札幌市では、市道・道道・位置指定道路の3種類の道路の図面を、
市役所の1ヶ所で集めることが出来ますが、『国道』だけは別枠の扱いになります。
◇道路台帳図の閲覧方法
国道の道路台帳図を閲覧したり、拡幅計画を確認する為には、
北2条西19丁目にある『札幌開発総合庁舎』へ出向く必要があります。
わざわざ別の庁舎にしていて面倒だ!・・・という気持ちは分かりますが我慢して下さい。
北海道の札幌以外の自治体では、市町村道、北海道道、国道でそれぞれ庁舎が違います。
しかも、道道や国道の場合、自治体内に窓口がないことの方が多いのです。
それを考えると、札幌(政令指定都市)は、一般の方でも気軽に調べられる環境が整っていると言えるでしょう。
さて、『札幌開発総合庁舎』へは自動車または地下鉄東西線『西18丁目』駅から行きましょう。
道路台帳図が見たい場合には3階の『公物管理業務課』へ
国道の拡幅計画を確認したい場合は2階の『道路計画課 改築企画担当』へ行きましょう。
この張り紙ですが、庁内の至るところに同じような物が貼り付けてあります。
市役所と違って、多くの市民の訪問を想定している訳ではありませんから、その点は注意しましょう。
市役所では窓口に専門と思われる若い女性が多くいますが、こういった窓口では、現場の職員さんが対応してくれます。
あまり市民の対応に慣れていませんから、ぶっきらぼうな扱いを受けても多少は我慢して下さい。
図面が見たい場合でも、拡幅計画が知りたい場合でも、基本的には窓口に住所と位置を告げれば大丈夫です。
従来はここで無償で道路台帳図のコピーの交付を受けられたのですが、平成26年12月より、即時交付はなくなり、手数料も発生するようになってしまいました。
◇道路台帳図の写しの交付
それでは、具体的に案内用紙を見ながら手順を紹介してゆきましょう。
まず、開示請求をする窓口は『札幌第1合同庁舎』の15階『総務課閲覧室』になりました。
札幌法務局も入っている建物ですね。
以下、案内文書の画像と本文を抜粋を交え紹介してゆきます。
道路台帳の図面の写しの提供をご希望の方は、情報公開法に基づく開示請求の手続きが必要です。
*情報公開法『行政機関の保有する情報の公開に関する法律(平成11年5月14日法律第42号)』
○開示請求できる人は?
行政文書の開示請求は個人、法人、団体を問わず誰にでもできます。
○開示請求の方法は?
行政文書開示請求書(開発局ホームページ、情報公開窓口で入手できます。)
に必要事項を記入し、情報公開窓口に提出して請求します。
また、請求は郵送又はオンライン申請でも可能です。
電子メールやFAXによる請求は、認められていません。
○開示、不開示の決定にはどのくらい期間がかかるの?
開示、不開示の決定については、請求を受けた日の翌日から起算して、
原則30日以内に決定し、請求者に書面又はオンラインで通知します。
○手数料は?
請求の際、1件につき300円(オンライン申請の場合は200円)の
手数料(開示請求手数料)が必要になります。
また、開示を実施するときにも、行政文書の種類及び数量並びに実施方法
(閲覧又は写しの交付等)に応じた手数料(開示実施手数料)が必要になります。
ただし、開示する行政文書が少数の場合、開示請求手数料のみで済む場合があります。
詳しくはホームページか窓口でご確認ください。
*「写しを希望」された場合は、情報公開窓口で直接交付を受けるほか、
郵送する事も可能です。郵送の場合には、別途、郵送料相当額の郵便切手が必要です。
これまで無料だったものが300円とは…ボッタクリ感を強く感じます。
しかも、それまで即時交付だったものが2週間待ちって・・・そんなに待たせる意味あるんでしょうか。
開示請求に係る国家公務員様の人件費を考えると、安いくらいなのかもしれません。
詳細については、北海道開発局のホームページに記載されています。
北海道開発局 開示請求について
http://www.hkd.mlit.go.jp/topics/jyoho/kaijiseikyu.html
開示請求申請書はこちらからダウンロードが可能。
北海道開発局 行政文書開示請求書のダウンロード
http://www.hkd.mlit.go.jp/topics/jyoho/seikyusho.html
記載例はこのようになります。
さて、このような取扱いになった原因なのですが、窓口の方によると、
『これまで国土交通省の全国の各窓口で取扱いがバラバラだったので、統一した』との事。
これまでは、北海道のように無料でコピーを出来た窓口もあれば、
上記の開示請求の手続きを取らなければコピーを取得出来なかった自治体もあったようです。
このブログも原因の一つかもしれませんが、インターネットによって情報が水平化する事によって、行政サービスの悪平等化が進んでゆくような気がしてなりません。
サービスは悪い方に合わせるんじゃなくて、良い方に合わせるのが道理なんじゃないの?と思うのは私だけではないでしょう。
◇オンラインでの交付申請
前述のとおり、窓口で書面申請をした場合、手数料は300円ですが、オンラインで交付申請をした場合には、200円の手数料・・・33%OFFです。
通常、オンライン申請というものは窓口に出向く手間や郵送料が削減出来、業務の省力化にも繋がります。
1つの道路だけを調べたい一般の方は、わざわざ環境を導入する必要もないでしょうが、私のような宅建士にとってはぜひ導入したいサービスです。
・・・で、実際に導入してみました。
国土交通省オンライン申請システム トップページ
http://www.goa.mlit.go.jp/
結論から言うと、相当PCに慣れた人でないと使えたモンじゃありません。クソです。
道路台帳図の交付が有料化し、このシステムが登場した平成27年当時、『この申請システムの使い方をブログで紹介すればアクセスが稼げるかも・・・!』などと考えて、操作方法をスクリーンショットしていたのですが、あまりに上級者向けというか、ユーザーインターフェースがクソ過ぎて、説明を投げ出して以来、ほぼ3年経って現在に至ります。
(下で示す比較表は3年経ってようやく日の目を見ました。そういうコンテンツ、多いんですよねぇ・・・)
具体的手順は説明はしませんが、国土交通省のオンライン申請システムと、法務省のオンライン申請システムの相違点を表にまとめましたので、それを参考にしていただければと思います。
なんたって国交省のシステムは申請したら担当者から電話が来ますからね。
内容確認ったって、そんなんオンライン申請じゃなくて電話申請じゃん。
オンライン申請という割にあまりにアナログで、ここまでアナログなら窓口で手数料取って即時交付してくれた方が、ずっと効率的ですよ。
このブログに書いた不平不満が解決されていった経緯がありますから、敢えて国交省の申請システムについても苦言を呈したいと思います。
当記事は2013年09月20日初出・2015年07月01日改定の記事を最新の状況を反映し改稿したものです。