当記事は2014年06月04日の記事を再編したものです。当時の記録を残す為、表現等は原則的に当時のものを優先しています。
今回紹介するのは決定番号:調11『丘珠藤木川西団地』です。
地区計画の範囲はこんな感じ。
Googleマップはこんな感じ。
北側には農業体験テーマパーク『サッポロさとらんど』があります。
西側には札幌市内唯一の空港、『丘珠空港』があります。
そして、すぐ東側には平成25年3月21日から稼働したメガソーラー『土屋ソーラーファクトリー札幌』が隣接しています。
それにしても気になるのは、『区域外』と書かれ、白抜きにされた部分ではないでしょうか。
同様の白抜き部分が『調4 東米里東栄地区』にもありましたが、
これは、主に位置指定道路が市道になっていないことを原因とする除外です。
将来的に市に寄付されるなどして認定道路(市道)となった場合には、
白抜きの『区域外』の部分も地区計画の範囲として含まれてゆく予定となっています。
実際の現地は、重機の作業場になっているようです。
白抜き部分の取り扱いについては、『第9回札幌市都市計画審議会 議事録』から引用します。
この区域の敷地の面する道路が指定道路であるため,
札幌市道として認定道路に面している敷地を対象区域にするという
地区整備計画の区域設定の条件を満足しないことが挙げられまして,
今後,この道路が認定道路になった段階で地区整備計画の区域に
取り込んでいきたいと考えております。
また,区域外となっております部分につきましては,
地区計画の方針の区域にも含めておりません。
この部分につきましては,計画図をごらんいただくと,
道路的な形状,宅地的な形状になっておりまして,
また地番もそのように分筆されておりますが,
道路的な形状の部分が指定道路にもなっていないことから,
指定道路に面している敷地を対象区域にするという
地区計画の方針の区域設定の条件を満足していないことから,区域外にしております。
・・・と、いう事なのだそうです。
バス停までは結構遠く、南端の『三角街道西支線3号線』以外の道路については、道路幅もかなり狭く、路肩が土や砂利になっている状態が大半です。
ただ、新しくて大きめな家もちらほら建っていて、広々とした環境が好きな人にとってはよいのかもしれません。
ちなみに、札幌市の東側と言えば地盤が悪いというのが定番ですが、液状化危険度図によると『液状化発生の可能性が低い』、地震防災マップによると『震度6弱』と札幌駅と同水準の評価になっています。
地区計画の目標は以下の通り。
当地区は、都心部より北東約7㎞の市街化調整区域に位置し、
昭和30年代に道の位置の指定を受けた道路によって構成される一団の地区であり、
現在、比較的良好な住宅市街地を形成している。
そこで、本計画では、地区の特性に応じた土地利用と建築物等に関するルールを定め、
現在の良好な住環境の維持増進を図ることを目標とする。
毎度の既存宅地制度の代替としての『建物が建てられる市街化調整区域』です。
実際の制限の内容については札幌市HPのPDFファイルを参照して下さい。
決定:平成14年3月19日 変更:平成18年3月31日の地区計画資料を基に記述しています。
今後、地区計画について内容やエリアの変更がある場合がありますので、ご注意下さい。